2022.1.26
【品川区】障害児をサポートする施設にはどんなものがある?困ったときに頼れる場所を知っておこう!
障害のあるお子さんを育てている親御さんの中には、
「地域でどのようなサポートが受けられるのかあまりよく分からない」
「調べる時間がなかなかとれない」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
家庭の中だけで子育てをしていると、孤独感に悩むことも多いものです。
さまざまなサポートをうまく活用し、子育てにゆとりをつくりませんか。
品川区には、障害児家庭向けにサポートを提供している事業所が数多くあります。
どのような施設があるのか、また、その中でも児童発達支援事業所とは
どんなものなのかについてみていきましょう。
品川区の障害児をサポートする施設にはどんなものがある?
品川区内にある障害児をサポートする施設の中に、障害児通所支援のための
事業所というものがあります。ここは心身の発達に遅れや障害があるお子さんに対して、
日常生活能力の向上や集団生活への適応などの支援を行う場所です。
品川区には以下のような5つの種類の障害児通所支援のための事業所が開設されています。
この他にも品川区ではさまざまな障害児をサポートするための施設やサービスが整っています。以下のページにまとめられているので、チェックしておくとよいかもしれませんね。
品川区の「児童発達支援事業」をご紹介
ここからは、就学前の障害のあるお子さんをサポートしてくれる児童発達支援事業にスポットを当て、解説していきます。
ー「児童発達支援事業」とは?
一般的には、児童発達支援事業は未就学で障害のあるお子さんが
日常生活能力を身につけたり、集団生活に適応できるよう支援したりする事業です。
前述した表では「児童発達支援」、「医療型児童発達支援」、
「居宅訪問型児童発達支援(※就学児も利用可)」等がそれにあたり、
事業所によって対象となるお子さんが異なります。
▼利用までの手続きについて
児童発達支援事業を利用するためには、品川区が発行する「通所受給者証」が必要です。通所受給者証は以下のような手続きを経て発行され、その後、施設を利用できるようになります。
- 区への申請前に、①未就学児の場合は、お子様の状況の理解を深めるために、原則、「子ども発達相談室」への事前相談と②障害児通所支援事業所への空き状況の確認、事前見学、利用先の選択をする。
- 品川区の障害者福祉課に申請する
- 指定障害児相談支援事業者に「障害児支援利用計画案」の作成を依頼
- 「障害児支援利用計画案」を品川区に提出する
- 通所受給者証が郵送にて交付される
- 支援事業所と契約後、サービス利用を開始する
詳細は、品川区子ども発達支援ガイドブックp.10-p.11をご参照ください。
https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/kenkou/kenkou-syogai/kenkou-syogai-kyogikai/jiritsusien3kodomo.pdf
▼品川区にある「児童発達支援事業所」一覧
品川区で現在サービスを提供している児童発達支援事業所は以下の通りです。
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- ・区立品川児童学園 (住所:南品川3-7-7)
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- ・ちびっこタイム品川 (住所:住所:東品川3-25-16)
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- ・めるへんキッズ南大井園 (住所:南大井3-24-14)
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- ・LITALICOジュニア大井町東口教室 (住所:東大井5-11-4-3F)
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- ・アプリ児童デイサービス北品川 (住所:北品川2-18-2)
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- ・ぷっく旗の台教室 (住所:旗の台5-15-15-201-A)
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- ・ほわわ品川 (住所:東品川3-27-25-2F)
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- ・キッズアイランドワイキキ (住所:二葉4-4-19)
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- ・明晴プレスクールめだか (住所:八潮5-2-1)
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- ・めるへんキッズ大森園 (住所:南大井6-16-1-101)
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- ・スタジオそら品川戸越 (住所:東中延1-3-11)
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- ・桐塾荏原教室 (住所:荏原2-17-15-201)
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- ・クロッカ五反田 (住所:西五反田6-7-5-2F)
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- ・Blossom(西大井4-25-6-2F)
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- ・コペルプラス 青物横丁教室 (住所:南品川2-4-5-2F)
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- ・コプラス 中延教室 (住所:中延6-6-1-2F)
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- ・にゅーとらる西大井 (住所:二葉2-14-8-101)
品川区が発行している「子ども発達支援ブック」にも15ページ以降に一覧が掲載されています。より詳しい内容はそちらをチェックしてみてくださいね。
https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/ct/pdf/index_207.pdf
品川区の「インクルーシブひろば ベル」はどんなところ?
品川区には児童発達支援事業所以外にも、障害があるお子さんとご家族が気軽に遊びに
行ける場所として、認定NPO法人フローレンスが運営する「インクルーシブひろば ベル」があります。医療的ケアが必要な子どもはもちろん障害のあるお子さんなら誰でも、
さらにはきょうだい児など健常児も一緒に遊べる場、つまりインクルーシブ(包摂的な)場所なんです。
▼「インクルーシブひろば ベル」は障害の有無に関わらず安心して遊べる場所
お子さんに障害や医療的ケアがあっても安心して遊びに行ける場所を作りたい、
という想いから開設されたのが、「インクルーシブひろば ベル」です。
障害のあるお子さんを遊び場に連れていくと、チラチラ見られて嫌な思いをしたり、
心ない言葉を受けたりすることも。
また、医療的ケアが必要なお子さんが遊ぶには、清潔を保つための水まわり設備や
消毒用アルコール、呼吸器や吸引器を利用するための電源などが必要です。しかし、
そういった設備が整っている遊び場はほとんどありません。
子ども用の施設であっても、障害児を育てる保護者の方々にとっては
心が休まらない場合も多いと思います。
ベルは充実した設備はもちろん、フローレンスの障害児保育・支援や病児保育に携わってきた看護師や保育士がいるので、安心して家族で楽しめます。
▼ベルの施設や設備をご紹介!
インクルーシブひろば ベルにはみんなが安心して遊べる部屋と設備が整っています。
それぞれの部屋の特徴をみていきましょう。
【にじのへや】
「にじのへや」は広々として、さまざまなおもちゃがある部屋です。
幼稚園や保育園に近い環境で、障害のある子でも遊びやすいおもちゃが揃っています。
フローレンスの運営する障害児保育園ヘレンで大人気のおもちゃや手作りのおもちゃを
厳選して用意してあるので、みんなが楽しく遊べます。部屋のあちこちに電源が
確保されているので、酸素や呼吸器が必要なお子さんも安心です。
【そらのへや】
「そらのへや」はスヌーズレンルームです。
スヌーズレンとは真っ暗な中で光や音を発するおもちゃなどを使い、
五感を優しく刺激してくれる環境のこと。重い障害のあるお子さんも心地よい感覚を
親御さんやスタッフと共有できることで、自分の存在をポジティブに受け止めやすくなります。
もちろんこの部屋も、誰でも利用できます。
【フィーカのへや】
「フィーカのへや」は自由に食事をとったり、お子さんにミルクをあげたりすることが
できる部屋です。フィーカとは北欧の言葉で「休息」や「休む」といった意味。
冷蔵庫や水道、給湯器、湯沸かしポットなどが完備されています。天井からS字フックも
吊るされているので、経管栄養や胃ろうのお子さんも注入ボトルを引っ掛けて
お食事することも可能です。広々とした空間で、ゆったりと過ごせます。
季節や天候に関わらず、清潔なお部屋の中で食事がとれることはお子さんを
連れて出かける際に安心なポイントですね。
【しゃベルのへや】
専門のスタッフに「しゃベルの部屋」で相談することもできます。
施設のスタッフは保育士や看護師、社会福祉士などの有資格者が大半で、
専門的な知識と経験を有しています。相談となると構えてしまうかもしれませんが、
雑談やたわいもない話でも大丈夫。オンラインでの相談も受け付けています。
また、しゃべるの部屋を利用しなくても、お子さんと遊びながらスタッフと気軽に
お話いただくのももちろんOKです!
▼「インクルーシブひろば ベル」はWeb登録だけで無料で利用できる!
インクルーシブひろば ベルを利用する際には、事前に当Webサイトからの簡単な登録が必要です。
利用したいときは、登録の際に発行されたIDを使って来館予約をするだけでOK。
すべてスマホだけで完結し、区の通所受給者証は必要ありません。利用料も無料です。
▼利用登録はこちらから
https://bell.florence.or.jp/#information
ぜひ一度お気軽に遊びに来てくださいね!
今回の記事では品川区の障害児子育てへのサポートをご紹介しました。
品川区には、障害のあるお子さんをサポートするための施設が数多くあります。
困ったり悩んだりしたときに頼れる場所があることを知っていると、
気持ちにも少しゆとりが生まれるかもしれません。ぜひ活用してみてくださいね。